記念誌・社史

記念誌は、団体や会社が設立されてから10周年・30周年・50周年などの区切りのいい年数を経たときに作成されることの多い発行物です。社史の編纂も、そうした節目に取り組まれることが多いでしょう。

記念誌や社史を作成する目的は、様々です。大きなものとしては、「歴史を残す」という目的と、「コミュニケーションの促進」という目的があります。

記念誌作成例

記念誌や社史の、「歴史を残す」という目的

「社史」という文字が示すように、団体や会社の歴史を記録してとどめ、後世に伝えるという目的は、多くの記念誌・社史が持っているといっていいでしょう。そのため、ほとんどの記念誌・社史は、史実を記録するページを有します。

史実の記録は、歴史の教科書の最初や最後にあるような時系列で一覧する「年表」もあれば、1年分の事象や事項を半ページや1ページずつで列挙する年次記載タイプもあります。
それから、ノンフィクション書籍のような文章で、記述するタイプもあります。文章記述タイプの場合、概ね時を追いながらも、事象や事項のテーマで括っていく方法がよくとられます。

例えば、ある組織変革に取り組みつつ、同時期に大災害が起こり様々な対処をした…というようなことは、団体・会社の歴史の中ではよくあることです。

しかし、年度単位で事象を記述すると、それぞれの取り組みの全容は、把握しにくくなります。当時最前線で力を尽くした人たちの姿も、年表タイプや年次記載タイプでは、なかなか残りません。
文章記述タイプだと、全体で見ると時系列が少し前後する部分が出てきますが、ある出来事の全体を俯瞰したり、当時の様子をリアルに再現するような残し方ができます。

文章記述タイプをメインにする場合は、年表タイプを併載することが多いです。また、年表タイプや年次記載タイプでも、トピック的な事象を取り上げた「コラム」を併用して、ある事象や事項の全体像や様子が伝わるようにするやり方もあります。

記念誌や社史によってコミュニケーションを促進する

設立や創業の節目というのは、団体や会社に関係する様々な人たちに、団体や会社への関心を喚起する大きなチャンスでもあります。

お客様はもちろん、協力団体・会社や取引先、従業員、団体の会員・支援者、これまでの尽力者など、団体や会社の存続と成長は、様々な人たちのおかげで成り立っていることでしょう。

そうした人たちに、改めて感謝を伝えたり、団体や会社の存在を思い出してもらう。共感してもらったり、求心力を高めたりする。そんな、広い意味でのコミュニケーション促進のツールに、記念誌や社史はなり得ます。

この目的のためには、こうした方たちに誌面で登場していただくというやり方が、まずあります。執筆をお願いするか、お話を伺うか、写真で登場していただくか、といったことです。
具体的な方法を、いくつか挙げておきます。

DVDなどのデジタル媒体を取り入れた記念誌・社史

昨今、デジタルデータでの保存技術が普及・充実しています。「歴史を残す」意味では、団体が発行してきた広報誌のバックナンバーをPDFファイルにして、DVDに保存して配布するなどの例があります。
時が経つうちに散逸しかねないものを確実に残すためにも、有益な方法です。

過去の折々の写真を順に表示するスライドショーにして、周年記念行事で上映するとともに、DVDに収録することもできます。
周年記念行事後に発行する場合は、式典やパーティーの様子を録画して、動画を収録するなどもあります。

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