※2015年12月16日追記※
この記事は、ワードから画像をとりだす際に、ファイルを一旦ワードで開いて、htmlファイルで再保存し、生成された画像フォルダから必要な画像を拾い出す… というやり方をしていた時に書いた記事です。
現在は、ワードのdocxファイルは、docx の部分を zip に書き換えて、最初から全部展開しているので、中間ファイルのEMZファイルが出現することはありません。
このやり方のほうが手っ取り早くて良いですが、EMZファイルに出くわす方がまだおられると思いますので、記事を残しておきます。
※追記ここまで*
写真やイラストは、オリジナルのファイルを入稿していただくようお願いしていますが、それでもワードファイルに貼り付けたものが入稿されることは、よくあります。
そこで、ワードファイルをhtmlで保存して、画像ファイルを取り出したところ、EMZというファイルになっていました。
EMZファイルを直接開くソフトは無さそうです
EMZファイルは画像ファイルの一種で、ワードやエクセルなどマイクロソフトオフィス系のソフトで挿入できる画像形式です。
EMZファイルを直接画像ファイルとして開くソフトは、私は見つけることができませんでした。
それでEMZファイルについて調べていると、マイクロソフト系の「拡張メタファイル」であるという説明がありました。
そこで、拡張メタファイルをマイクロソフトのサポートページで調べると、拡張メタファイルは「EMFファイル」として説明されています。
このEMFファイルは、ベクター情報とビットマップ情報の両方を含めることができるファイル形式だそうです。ベクター情報とビットマップ情報は、知らない人には取っ付きにくいと思いますが、とりあえずいろいろな画像を扱える形式ですよ、くらいに捉えておいてください。
そして、EMFファイルについてさらに調べると、EMZファイルはEMFファイルを圧縮したファイルだということが分かりました。確かに、それっぽい名前ですよね。
それらの情報から、EMZファイルについて推測すると
ワードやエクセルで、画像を「形式を選択して貼り付け」る際に、「拡張メタファイル」という選択肢があります。これを選ぶと、おそらくEMFファイル形式で、ワードやエクセルが画像データを内包することになっているんでしょう。
その際、ワードやエクセルのファイルをできるだけ軽量化するために、EMFファイルを圧縮してお持たせすることにしたのが、EMZファイルなんだと思われます。多分。
EMZファイルを圧縮前のEMFファイルにすれば、DTPで扱える
さて、話を戻して、そのようなEMZファイルがワードから出てきたわけですが、そのままではDTPで使えません。
上記のとおり、EMZファイルはEMFファイルを圧縮したもののようですので、EMZファイルを「解凍」(展開)してみようと考えました。
まず、ダイレクトに「emz」拡張子を「zip」に書きかえましたが、zipでは解凍できませんでした。
別の解凍ソフトでうまくいったという記事も見つけましたが、インストールが面倒だったので、次の試みとして、ワードファイルを直接解凍してみることにしました。ワードファイルは、ワード2007以降のdocxファイルであれば、圧縮形式でファイルが構成されているらしいので。
元のワードファイルは、ワード2007より前の「doc」ファイルだったので、まず、「docx」ファイルに保存しなおしました。
次に、拡張子「docx」を、「zip」に書きかえます。
これを解凍すると、良かった、ちゃんと展開できました。
この中の、wordフォルダを開きます。
さらにその中の、mediaフォルダを開きます。
すると、結構大きなサイズで、EMFファイルができています。
EMFファイルは、フォトショップでは扱えませんが、イラストレーターでは開くことができます。
なので、写真の場合は、イラストレーターで一旦開いて、aiファイルに保存して、それをフォトショップで開くというやり方で、まあまあの品質のデータで扱うことが可能になりました。
うーん、面倒だなあ。
やっぱり、最初からjpgデータをいただきたいものですねえ。