作業の覚え書きです。
写真をフォトショップで切り抜くときに一番楽かなと思うのは、マジック消しゴムツールですね。(こんなアイコン↓)
背景がほぼ一色なら、マジック消しゴムツールを選択して、消したい背景をクリックしたら、透明になってくれます。
「許容値」によってかなり抜ける範囲が変わります。30くらいでやるといいかな。
でも、背景や形状によってはマジック消しゴムツールではうまくいかない場合もあります。
その場合は、昔ながらのクリッピングパスを使ったやり方でやります。
まずフォトショップで切り抜きたい形をパスで囲んで、それにクリッピングパスを付けて保存する。それをインデザインに配置する、という手順になります。
フォトショップで、切り抜きたい形のパスを作成
背景が1色で、切り抜きたいブツとのコントラストがはっきりしているような写真だと、クイック選択ツールがうまく機能しやすいです。クイック選択ツールの力を借りて選択範囲を作ってから、それをパスに変換するというやり方です。
まず、フォトショップのツールパレットから、筆っぽいクイック選択ツールを選ぶ(魔法の杖みたいな「自動選択ツール」の裏に隠れているかも)。オプションバーの「直径」は大き目がいいです。
選択するブツの上をドラッグします。
すると、選択範囲が作成されます。でもこれだけでは、もひとつアバウトな選択範囲なので、さらに選択範囲を細かく加減します。
画像を拡大して、オプションバーで「直径」を小さめにします。
選択範囲を広げる時は、+がついたクイック選択ツールを使います。狭める時は、-がついたクイック選択ツールを使います。
大体満足いく選択範囲ができたら、メニューバーの「イメージ」-「切り抜き」で選択範囲が含まれる四角の外側をバッサリ落としておきます。
「パス」パレットの下部分にある「選択範囲から作業用パスを作成」ボタンをクリックして、選択範囲をパスに変換します。
拡大すると、あらあら、まだきれいな選択範囲になっていません。
ツールパレットから白矢印のパス選択ツールを選んで、さらにパスを微修正します。
これで、切り抜く形のとおりのパスが完成します。
クイック選択ツール以外にも、自動選択ツールやクイックマスクを使うやり方もあります。
手作業でなぞりやすい形だと、ペンツールで輪郭をなぞってパスを作ることもできます。案外これが一番早くてきれいだったりします。^^;
クリッピングパスにして、保存
パスができたら、そのパスをクリッピングパスにして、保存します。
まず、パスに名前を付けて保存します。「パス」パレットの右上のパレットメニューから、「パスを保存」。パス名は初期値の「パス1」みたいなのでよろしい。
ふたたび「パス」パレットメニューから、「クリッピングパス」。
パスの選択は、さっき保存した「パス1」みたいなのになっているはずです。「平滑度」は空欄のまま「OK」。
見た目とくに変わらなくても、クリッピングパスができています。
クイック選択ツールでやり始めて、途中で選択範囲が含まれる四角の外側をバッサリ削除した時以外は、選択範囲の外側が無駄に広く残っているはず。なので、ここでバッサリ落とします。
「パス」パレットメニューの下部分にある「パスを選択範囲として読み込む」をクリック。メニューバーの「イメージ」-「切り抜き」で、選択範囲が含まれる四角の外側を落とします。
その後、選択範囲は解除して良いです。(メニューバーの「選択範囲」-「選択範囲を解除」)
通常通り保存します。その後、必要な画像処理などあればやって、また保存します。
このファイルをインデザインに配置すると、きちんと切り抜かれた画像が配置されます。