印刷物に間違いがあったときの訂正シール、正誤表、お詫びと訂正文

紙媒体を発行したあとに、残念ながら誌面に間違いが発覚することがあります。

間違いの中身によっては、最悪の場合刷り直しという恐ろしい事態になるのですが、そこまでではない場合は、配布前なら訂正シールを上から貼ったり、正誤表を挟んだりという修正法があります。
定期発行物の場合は、次号の最後のページにお詫びと訂正を載せる方法もあります。

訂正シールの作り方

訂正シールは、全面的に印刷会社にお願いして作ってもらうこともできますし、自分で作ることもできます。

自分で作る場合は、まずシールにするための版下を作ります。

版下は、ワードなどで、誤記の箇所の文字と見た目が似ているフォントで同じくらいの大きさの文字を打って作ります。
上から貼る部分が、間違っている箇所をちょうどふさぐように、高さや長さにも気を付けましょう。数行に渡るときは、行間も同じくらいになるように調節します。

そうやって自分で作った訂正文字をシールにするには、シール印刷会社でシールにしてもらう方法と、プリンターでシールのシートに打ち出して最後まで自作する方法があります。

訂正シールの版下を印刷会社でシールにプリントしてもらう場合

シール印刷の会社で作ってもらう場合は、訂正シール1つ分の印刷用データを提出します。そして、印刷会社のほうで1枚のシートに適当な数のシール片を付けてもらうことができます。
値段は、シール1000片(つまり、1000部の修正)で5~6千円くらいからです。
自分でプリンターで出す場合よりもシールの切り取り部分がきれいで、台紙からめくるときも剥がしやすいです。

プリンターでシールのシートに打ち出す場合

プリンターで打ち出す場合は、A4全面が1枚のシールになっているようなシートを使うとよいでしょう。

その際、シールシート1枚に訂正シール1枚を打ち出すのでは、もったいなさすぎです。なので、ワードやエクセルでシール版下を作るときに、1枚のシートからたくさんの訂正シールが取れるようにコピー&ペーストで訂正シールを敷き詰める感じで作ります。

プリントアウトしたA4シールにはたくさんの訂正シールがプリントされていますので、これにカッターナイフで縦横の切れ目を入れて、貼り付け用の1片ずつの訂正シールを作ります。

正誤表

正誤表を作って挟む場合は、「正誤表」と書いて、シンプルに誤記と正しい記載を並べるのが、よくあるパターンです。

正誤表

XXページXX行目  (誤)・・・   (正)・・・
YYページYY行目  (誤)・・・   (正)・・・

次号で「お詫びと訂正」を掲載する場合の文例

ポイントは、発行誌・発行号、誤記の箇所、正しい記載を特定することです。

「○○(発行誌名)○○」第XX号(XX年XX月XX日発行)XXページの記事に誤りがありました。

誤) ・・・ ・・・ ・・・
正) ・・・ ・・・ ・・・

読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

が、例えば、誤記の表現が誰かに対して失礼に当たるような場合は、何度も掲載することがためらわれるでしょう。
そのときは、例えば「○○○○(発行誌名)第XX号(XX年XX月XX日発行)XXページの○○株式会社代表取締役の記載に誤りがありました。正しくは、・・・・」みたいにするほうが良いかもしれません。

いずれにしても、発行後の訂正は本来あってはいけないことです。何よりも、間違いを残さないことを心がけたいですね。