レンタルサーバーの引っ越しの手順について、以前書いた記事を更新しました。WordPressだと、新サーバーでの事前チェックが原則できないことや、メールサーバーの移転であやふやだった点などを書き直しました。
移転先サーバーの準備
新サーバーを申し込んで、使えるようにする。旧サーバーもそのまま保持する。
最新データや設定情報の保存
旧サーバーのウェブサイトのデータ一式を、手元にバックアップする。
旧サーバーに設定しているメールアカウントと、メール関係の設定情報あれこれを、メモ帳などにコピーする。
新サーバーにドメイン登録などで領域設定
新サーバーに領域設定ができるよう、使用するドメイン登録などをする。この登録は、新サーバーのフォルダ名が決まるだけなので、世の中で自分のドメインが指定された時にたどりつく行き先は、まだ旧サーバーのまま。
新サーバーにウェブサイトのデータをアップ
旧サーバーのデータはそのまま置いてある状態で、新サーバーに、同じウェブサイトのデータ一式をアップロードする。
シンプルなスタティックサイトなら、新サーバーにアップしたデータでウェブサイトの表示・動作をブラウザで確認する。URLは、通常のURLだと旧サーバーにつながり、いつも通りに表示されて当然なので、新サーバーにつないで見るための方法は、新サーバーのサポートで調べてチェックする。
WordPressなどの場合は、新サーバーにアップしたデータで稼働確認することができないので、確認はローカルか、新サーバーのテスト用サブディレクトリか、別サーバーかでテストサイトを作って行う。その後、アップする。
新旧サーバーのどちらに届いたメールも見れるよう、メールソフトに設定する
日頃メールチェックするパソコンのメールソフトには、旧サーバーのメールアカウントが設定されている状態である。
この旧サーバーのメールアカウントのPOP3とSMTPを、ドメインではなくIPアドレス(サーバを特定する数字列)に変える。
そのうえで、新サーバーのメールアカウントを追加する。
つまり、同じメールアドレスで、サーバー情報が異なる2つのアカウントができている状態。新サーバーのほうのアカウントは、ドメイン名で設定しても大丈夫… なはず。
これで、メールが新旧どちらのサーバーに届いても、パソコンのメールソフトで受けとれる。
DNSサーバーの書き換え
DNSサーバー(ドメインネームサーバー)のメールサーバー設定を、新サーバーのものに変更する。あまりメールの流通がない週末などにやる。
DNSサーバーは、ドメイン名とIPアドレスの対応表を持っていて、照らし合わせて外部からの問い合わせに答えるもの。
この時点では、ドメインに対応するIPアドレスが旧サーバーのものになっているので、それを新サーバーのIPアドレスに変えてやる必要がある。
DNSサーバーはドメインを管理している会社にあるので、旧サーバーでドメイン管理してもらっていてそのままドメイン管理だけ続ける場合や、ドメイン管理のみを別会社に頼んでいる場合は、その管理会社にDNSサーバーの書き換えをしてもらうことになる。
ドメインの行き先が、徐々に新サーバーになる
ドメイン管理会社のDNSサーバーは書き換え直後に新しい対応表で照会してくれるが、世界中のパソコンなどがそれぞれ照会しにいく、たーくさんのDNSサーバは、しばらくは古い対応表を持ったままである(キャッシュ機能)。
いずれは対応表を新しくしてくれるが、その期間は2週間ほど見ておく。
レンタルサーバーサービスDerahost
http://www.delahost.jp/support/manual/move/
ドメイン取得の手引き
http://domain.hassin.info/cat19/