マックで保存したインデザイン、イラレ、フォトショップデータがウィンドウズでエラーに

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昨年、マックユーザーが作ったインデザイン、イラストレーター、フォトショップデータを当方のwindows上のアドビソフトで使う機会が何度かありました。その際、少なからず問題に直面し、悩まされました。

windowsでアドビソフトを商用利用するのは少数派なので、情報も少なく、いざ遭遇するととても困ります。同類の方の助けになればと、メモを残しておきます。

マックで保存した日本語ファイル名に濁点があるとエラー

事故遭遇その1。
windows上のインデザインでレイアウトして、マックで保存されたフォトショップデータを配置しようとすると、こんなエラーメッセージが。

ファイルが存在しないか、ファイルへのアクセス権がないか、またはファイルが別のアプリケーションで使用されている可能性があります。

どのファイルが引っかかっているのか分からないので1点ずつ調査。すると、日本語のファイル名に濁音が使われていると、間違いなくエラーになることがわかりました。
さらにそのファイル名の日本語を1語ずつカーソル移動していくと、例えば「ビ」という文字が「ヒ」と「濁音の点」に分かれたデータになっていることが判明。この「濁音の点」を無くすとエラーにならないので、エラーの原因が「日本語濁音の点」であることが分かりました。
ファイル名を英数文字に変えて、解消しました。

マックで圧縮した日本語ファイル名が文字化け

事故遭遇その2。
マック側で制作されたインデザインとリンクファイル一式をzipにまとめてもらい、受け取ったあとwindows側で解凍すると、ファイル名が文字化け。

インデザイン側で「配置」しているファイル名が、いっそ同じ文字化けをしてくれていたらそのまま見れるのですが、インデザインの配置リンクファイル名はきれいな日本語のままなので、当然そのファイルが見当たらず、すべてリンク切れになるわけです。

マック側で日本語名ファイルを圧縮して送ってもらうと、ファイル名の文字化けは時々起こります。ファイル名を整えると使えることもあれば、全くダメなこともあります。
「事故その1」を考えても、ファイル名に日本語を使わないという運用ルールにするのが最善の解決策ではあります。とはいえ、日本語ファイル名でも圧縮解凍しても問題ない場合もあるので、圧縮時の注意点が何かあるのかもしれません。

また、日本語ファイル名を使用して作り込んでしまったあとなら、英数文字のみのファイル名に全部変えるのは避けたいところです。その場合は、zipを使わずにクラウドスペースなどに全ファイルをそのままアップロードして、受け取る側でダウンロードするとかが、対症療法ではありますが一応の解決法です。

EPS ファイルがリンク配置された AI ファイルをwindowsで開くとイラストレーターが強制終了

事故遭遇その3。AdobeCS6からCCに変えたあとのエラーです。

イラストレーターを起動して、マックユーザーからもらったAIファイルを開こうとすると、クラッシュして落ちる。(ガーーン)

随分時間をかけたけど原因究明できず、アドビに問い合わせました。
チャットサポートがつながらないため、twitterのアドビサポートに話しかけて、20時間(!)ほど待ち、ようやくいただいた答えは、要するに上記見出しの通りでした。「EPSファイルがリンク配置されたAIファイルをwindowsのイラレで開くと、強制終了することが確認されている」という、現象の肯定です。

アドビサポートサイトでも、2016年に同様の記載がされています。「現在調査を進めています」だそうです。2019年1月現在に至るまで、延々調査されてるんですかね?
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/kb/cq07040741.html

このページでは、

Illustrator のバージョンを CC 2015.2.1 以前のバージョンに戻すことにより、この問題は回避することができます。

という解決策が提示されています。でも、月額5000円くらいの費用を普通に払っていて最新バージョンを使わない選択肢を2年以上提示し続けるのって……どうなんでしょう?
既に最新バージョンで作成しているデータもあるし、スタッフ間でバージョンを合わせる必要もあるので、2015年以前のCCに戻すのはちょっと考えにくいです。仕方なく、リンクされているEPSファイルをすべてPSDかAIファイルで保存しなおすという手に出ました。(実際にはマック側のデザイナーHさんがやってくれました。Hさん、ありがとう)

ただ、ファイルによっては、PSDにすると大幅劣化が生じたものもあります。オリジナルのjpgなどは入手できないので、使えるのはEPSのみ。何とか修正しましたが、どのくらいカバーしきれたか分からず、また目視で確認できる劣化だけとは限りません。印刷工程に入った時に見逃した不具合が出ないかと、気が気じゃなかったです。
この作業量とリスクを背負わされるのが、何とも理不尽に感じます。

ファイル名がらみの問題は、アドビのせいでは全くありませんが、最後の問題などはアドビさんがwindows対応を軽視されているように思えてしまいます。
マックとの連携以外に、windows版CC+プリンタの問題として、インデザインをCS6からCCにしたところ、プリンタ出力がたびたびエラーになるという現象もあります。仕方なく、一度PDFにしてからプリンタ出力することでしのいでいます。うちのプリンタはブラザーですが、他でも生じているようです。
ネットで調べると再インストールとかの対処法が出てくるので一度やりましたが、やはりプリンタ出力できません。インデザインCCに備わった不具合のように思われます。ソフトの機能としてはCS6よりCCが当然優れていますが、他との連携を考えると、少なくともwindows版はCS6のほうがかなり安定していたと思います。

でも今さらCS6には戻れないし、じゃあマックに乗りかえるかというと、私の場合はwindowsを使い慣れていることプラス、お客様サイドのOSが100%windowsなので、媒体制作までwindwsで完結するのがやはり効率的です。アドビのために媒体制作だけマックでやるというのは、とても考えられません。
いやほんと、何とかしてほしいです。