少しずつ読んでいましたが、少しだけまとまった時間ができたので、スタンダートブックストアのカフェコーナーで、後半一気読み。感動しました。
ラストレシピ 麒麟の舌の記憶
田中経一 2016.8.5. 幻冬舎文庫
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主人公は料理人。帯にミステリーとあり、謎の解明に沿って話が展開され意外な結末!もあります。でも、私の中ではヒューマンストーリーに分類されます。複数の登場人物の、生き方に対する姿勢みたいなものに共感できます。
著者はフジテレビ「料理の鉄人」の制作関係者だけあって、料理の情報は満載。でも、料理のうんちくをちりばめるのが第二の目的、みたいなライトな読み物ではありません。
以前、ちょっとした機会があって、高齢者を狙う怪しげな先物投資か何かの営業に携わる人と話をしたことがありますが、彼にぜひ読んでほしい。
他人を幸せにすることが仕事の本質だし、そんな仕事を通してこそ自分も成長する、と気づいてほしいな。もう二度と話すことは無いのですが。
自分にとっていい本を読むと、数日くらいぼーっとするし、確実に何か影響を受けたと思う。
映画が好きな人は、それが映画なんでしょうね。そして、その何人かが、こんどは映画を作り人に送りだすことに携わるようになるんでしょう。
私にとってはそれが「本」です。ずっとあれやこれやの本が、その時々の方向に影響してくれました。だから、本を作り送り出す側になりたいと、ずっと思ってきました。
来年は、出版業に取り組もうと思います。どうぞ、よいお年を。