大阪知的障害者福祉協会様が、会員施設向けに発行された小冊子です。
職員一人一人が手元に持ち、日頃の支援で困る場面、迷いそうな場面のヒントとを見ながら自分の気づきを書き込み、支援力向上の助けになる冊子――というコンセプトです。
異なる施設から現場職員の方が集まり検討
初版は2021年春の発行で、半年くらい施設職員の方が何度も集まり検討を重ねられました。弊社はその話し合いの場に参加させていただき、多くの現場の声やご意見から掲載文案を作り、使いやすさを考慮して冊子に仕上げていく部分を担当しました。
内容は、大阪知的障害者福祉協会様で以前作られた職員向け啓発ポスターに合わせて、「利用者さんの支援にあたっての考え方や行動」と「職員同士の組織風土の作り方」に大きく分かれています。
今回も、障害のある方の権利を守る支援のために、風通しの良い組織風土がいかに大切かがよく分かるお話を、たくさんうかがえました。
持ち歩けて書き込める「お守り手帳」
キーワードは「お守り手帳」で、これも話し合いの中で出された言葉です。「支援に迷うときのお守りになるように」という願いには、職員の方たちの仕事に対する真面目な姿勢と、知的障害のある方の支援を担う仲間全体に寄せる思いが詰まっています。
「本棚にしまい込むのではなく持ち歩きやすいよう、ウエストポーチに入るサイズ」にこだわりました。紙は、鉛筆でも書きやすい上質紙を採用しました。
冊子は大変好評とのことで、何度か増刷され、この春には「児童施設版」と「グループホーム版」も依頼いただきました。さまざまな現場で支援者のお守りとして育てていただけたら、とても嬉しいです。